【三重県から世界へ】フェアトレードをもっと知ってもらいたい!②
最近よく耳にする「フェアトレード」という言葉。
特にコーヒーやチョコレートなどに「フェアトレード」マークを見つける機会が多いですが、
実はごまにも「フェアトレード」の商品があることをご存じでしょうか?
目次
- きっかけは、諸外国の生産者への感謝
- フェアトレードってなに?
- 広大な自然広がるニカラグア共和国
- ニカラグアごま農園を訪問
- 生産者を豊かにする『プレミアム』
- フェアトレードのごまをお取り寄せしたい!
- まとめ
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きっかけは、諸外国の生産者への感謝
日本の食卓に欠かせないごまですが、
日本国内で消費されているごまの99%以上は輸入に頼っています。
ごまは暑く乾燥した地域でよく育ち、主に中南米、アフリカ、アジアなどで栽培されています。
外国のごま生産者へ、ごまと向き合い続けるメーカーとして何か出来ることはないか…
そんな想いから、品質も高く かつ安全・安心の「フェアトレード認証ごま」の商品化へとたどりつきました。
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フェアトレードってなに?
「フェアトレード」を簡単にいうと、「適正な価格で取引きを行う」ということ。
経済先進国と開発途上国との貿易では、立場の弱い開発途上国が不利になる場合があります。
経済先進国で安く商品を売るために、その商品の原材料をつくる開発途上国の生産者に安い賃金しか渡さないということがおきています。
フェアトレードは、開発途上国で原材料を生産している人と、公正な取引きを行うために作られた仕組みです。
またその考え方や仕組みは単なる援助や支援だけでなく、生産者の生活改善と自立を目指すことを目的としています。
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壮大な自然広がるニカラグア共和国
中央アメリカ地峡に位置するニカラグア共和国は、世界遺産にも登録されているモモトンボ火山や中米で一番大きな湖のニカラグア湖があり、自然豊かな国です。
ニカラグアの豊かな土壌で作られるごまは色や形、ごまの風味のバランスも良く、高品質です。
そんなニカラグアのフェアトレードごまに携わる重要な人物が、イギリスから移住しデル・カンポ農協の営業やマーケティングに携わるニコラス氏です。
ニコラス氏は約30年前、20歳の時にニカラグアに建築関係者としてボランティアで渡航し、その後ニカラグアのごまに興味を持ち現在の仕事を始めました。
当時、ニカラグア産ごまの認知度は低く何か付加価値をつけるためには、、、
と考えた末にたどり着いたのがフェアトレードでニカラグアブランドを立ち上げることだったのです。
今では、欧州をはじめさまざまな国にフェアトレードのごまを輸出しています。
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ニカラグアのごま農園を訪問
フェアトレードごまの集荷、輸出を担っているデル・カンポ農協は首都マナグアより北へ車で約2時間のレオンにあります。
ニカラグアで栽培されているごまの約1/3はここ デル・カンポ農協によって取りまとめられています。
私たち九鬼産業は、10年以上前から定期的にフェアトレードのごまを管理しているデル・カンポ農協の方々をはじめ、栽培に携わっていただいている農家の方々の訪問を行ってきました。
コロナ禍で渡航が難しい状況が続きましたが、2022年12月には約3年ぶりにニカラグア共和国 デル・カンポ農協を訪問することができました。
久しぶりの訪問にもかかわらず、温かく迎えてくださり、複数の広大な農園をはじめ、ごまを選別する工場などをご案内頂き、いつも以上にお話しをさせていただきました。
フェアトレード商品化に向けて取り組んでいた時からお世話になっている組合長のブラヴォ氏からは「15年以上、九鬼産業とは仕事をさせてもらっています。これからも一緒に成長させてください。」との温かい言葉をいただいたり、
ニコラス氏からは「肥料など栽培にかかるコスト高が続く中、九鬼産業という良きパートナーと取組め、とても嬉しく思います。私たちのごまが九鬼産業に届き、素晴らしい商品になることを楽しみにしています。」
と、状況が厳しい中でもフェアトレードを通じて適正な価格での取引きができること、また、「共に良い商品」を作る良きパートナーとしてこれからも共に歩みましょうとの言葉をいただき、私たちもフェアトレード商品をもっと広げていなかければと背中を押されたように感じました。
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生産者を豊かにする『プレミアム』
フェアトレードの特徴ともいえる『プレミアム』ですが、奨励金とも言われています。
ごま原料の代金とは別に支払われ、組合や地域の経済的・社会的・環境的開発のために使われる資金です。
この『プレミアム』によりデル・カンポ農協も発展しており、以前は上水道がひかれておらず飲み水も十分に確保できない所もありましたが、現在は、浄水タンクを設置したことにより暮らしも豊かになっています。
また、昔小屋だった建屋を新しくし改築し、農家の女性への教育を行う場などとして使われています。
実際にプレミアムの使用用途は、
・事務所トタン屋根の拡張
・倉庫の改装を行い、ごまの乾燥設備を整える
・ごま栽培の検証や指導
などがあげられます。
フェアトレードはチャリティーではありません。
消費者の利益だけではなく、生産者、環境も考慮した持続可能な仕組みであり、生産者自らの手で生活改善と自立を目指すことにもつながっているのです。
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フェアトレードのごまをお取り寄せしたい!
国内のごまメーカー初のフェアトレード認証ごま商品。
ニカラグアにあるデル・カンポ農協が丹精込めて生産した白ごまを香り高く焙煎し、深煎りした「九鬼フェアトレードいりごま白」と同じくデル・カンポ農協の白ごまを圧搾法にて搾った「九鬼フェアトレード一番搾りごま油」、フェアトレードの商品を詰め合わせた「フェアトレードのギフトセット」をご用意しております。
ぜひ、この機会にお試しください。
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フェアトレード商品を使ったおすすめレシピ
スタミナ満点!サムギョプサル丼
甘辛いサムギョプサルでお子さまにも人気です!
ごま油の風味といりごまの香ばしさが食欲をそそります。
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まとめ
今回はフェアトレードについて、ピックアップしてみました。
食べる人とつくる人をつなげるのがフェアトレードです。
中にはフェアトレードに対して身近に感じにくいという方もいるかもしれません。
実際に生産者に会いにいくことは難しいため、
今回の「ごまのこと」の記事や写真、動画などから農家の方々の状況を知り、
まずは身近なところからフェアトレード自体の考え方を理解してみるのも良いのかなと思います!
5月はフェアトレード月間です!
フェアトレード月間では
さまざまな企業が協賛したイベントやキャンペーンなどが開催されます。
まずは「ワンアクション!」
フェアトレードの商品を手にとるだけでも大きなアクションへと繋がります!
さぁ、みなさんも今日から、レッツ、フェアトレードライフ!
「ごまのこと」編集部