「ごまのこと」について聞いてみた!
目次
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読んでみたい「ごまのこと」コンテンツは?
(2022年12月当社調べ n=555)
皆さんに読んでみたい「ごまのこと」コンテンツについてアンケートしてみたところ、「料理がおいしくなる、ごま油の選び方」が一番人気となりました。
このコンテンツでは、「ごま油の上手な選び方」「料理別おすすめのごま油」「ごま油で減塩」などの内容となっており、新たな発見があったと好評です。
そこで、今回は「料理がおいしくなる ごま油の選び方」には書き入れられなかったことなどをご紹介しようと思います。
「ごま油」のことはもちろん、「ごま」についてもご紹介しますので、ぜひ最後まで、読み進んでください!
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ごま油の栄養成分
みなさん、ごま油もごまも同じ「ごま」から作られていますが、栄養成分は同じだと思いますか?
正解は・・・。
実は、含まれる栄養成分が異なります。
(大豆油と大豆も同じように違います。)
ここからは「ごま油とごまの栄養成分」と、「食材と組み合わせて、美味しく効率よく栄養素が摂れる方法」をご紹介します。
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ごま油の栄養成分
ごま油の主成分は「リノール酸」と「オレイン酸」です。
この2種類がバランスよく入っており、合計80%以上を占めます。
リノール酸は、α-リノレン酸と同じく「必須脂肪酸」に分類され、オレイン酸は、オリーブオイルにも多く含まれる「不飽和脂肪酸」の一種です。
ごまには、セサミンで有名な「ゴマリグナン」が含まれています。
ゴマリグナンはごまの特徴的な微量成分であり、セサミンやセサモリン、セサモール、セサミノールなどの種類があります。
ゴマリグナンは、抗酸化物質として知られており、ごま油の酸化安定性に寄与しています。
(参考資料)
日本食品標準成分表【8訂】
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ごま油と緑黄色野菜で効率よくビタミンを!
ビタミンは人にとって欠かすことのできない栄養素の一つであり、水に溶けやすい「水溶性ビタミン」と、油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」に分類することができます。
ごま油にもビタミンEが含まれており、ごま油と緑黄色野菜を一緒に調理することで、脂溶性ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)が体に吸収されやすくなります。
おすすめレシピ
◎サラダ・リヨネーズ(リヨン風サラダ)
フランスの2大サラダの1つとも言える、食の都リヨンのサラダリヨネーズを日本人好みにアレンジしました。
彩りがよく、ボリュームのあるサラダで、満足感があります。
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ごまの栄養成分
ごまの栄養成分
ごまの主な栄養成分は脂質が約50%、たんぱく質は約20%を占め、炭水化物、ミネラル分と続き、とても栄養価が高いことがわかります。
ごまの半分を占める脂質には、ごま油同様にリノール酸、オレイン酸が含まれています。
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ごまに含まれるミネラル
ごまは油分だけではなく、ミネラル分もバランスよく含まれています。
ごまのミネラル分で特に多い、カルシウムや鉄分、亜鉛の特徴をご紹介します。
■カルシウム
いりごま大さじ1杯(10g)には、ヨーグルト半カップ(100g)(※1)と同等のカルシウムが含まれています。
カルシウムは骨や歯の形成のみではなく、血液や筋肉などの組織に一定量存在し神経の働きや筋肉運動など生命活動にとても重要な役割を果たしています。
血液や筋肉組織など細胞内のカルシウムが不足すると、骨からカルシウムが溶け出し不足分を補おうとし、骨の破壊が進みます。
■鉄分
いりごま大さじ1杯(10g)には、ほうれん草1茎(45g)(※1)と同等の鉄分が含まれています。
鉄は血液中のヘモグロビンの一部となり、体のすみずみまで酸素を運ぶ重要な働きをしています。
鉄分が不足すると全身の組織が酸欠状態となり、疲れやすくなったり、集中力の低下や免疫機能の低下などにつながります。
■亜鉛
いりごま大さじ1杯(10g)には、牛乳 紙パック(150g)(※1)と同等の亜鉛が含まれます。
亜鉛は鉄の次に多く含まれている微量ミネラルです。亜鉛は体内に含まれ、そのほとんどは筋肉と骨の中に含まれます。一部は皮ふやさまざまな臓器に分布し、たんぱく質の合成や300種以上の酵素に関与する重要な働きをしています。
亜鉛が不足すると免疫機能低下や味覚障害、皮ふ炎などさまざまな症状が引き起こされるといわれています。
(参考資料)
(※1)日本食品標準成分表【8訂】
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ごまの栄養素を効率よく摂るには
ねりごまで不足しがちな栄養素を補給!
ごまには脂質、たんぱく質、炭水化物、ミネラル分とバランス良く栄養素が含まれています。よりごまの栄養素を効率良く摂ることを考えると、表皮が固いいりごまより、ペースト状に加工されたねりごまがおすすめです!
ねりごま大さじ2杯(※2)には、絹ごし豆腐100gと同等のたんぱく質(約6g)が含まれています。
たんぱく質は体の組織の生成や運動エネルギーの生成などに欠かせない栄養素です。よく知られているのは筋肉の材料になることですが、それだけではなく免疫物質やホルモンなどの身体を調整する材料にもなる大切な栄養素です。
その他にも、ねりごま大さじ2杯(※2)には、レタス1個分(300g)と同等の食物繊維(約3.4g)が含まれています。
食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があり、不溶性食物繊維は、腸を刺激して排便を促進すると言われており、水溶性食物繊維は、便に水分を与えて柔らかくすることで排便しやすくすると言われています。
ごまは主に、不溶性食物繊維が含まれています。
(参考資料)
日本食品標準成分表【8訂】
(※2)ねりごま大さじ2杯は30gとして算出
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おすすめのレシピ
◎福岡名物!ごまカンパチ
博多でお馴染みのお刺身のごま醤油漬けです。ねりごまのコクと風味がたまらなく美味しいです!
ごまカンパチでご飯何杯でも食べられちゃいます。もちろん、お酒のお供にも!
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◎ごま豆乳明太うどん
簡単にできるごま豆乳明太うどん。ねりごまと無調整豆乳を合わせることで、コクがぐっと増します!
仕上げに九鬼 香辛胡麻辣油をかけると味が締まります。
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まとめ
今回は、「ごまのこと」コンテンツのアンケートの結果をもとに、以前掲載した記事を深堀してみました。
ごま油、ごまの栄養成分を改めてみてみると、
わたしたちのからだに必要な栄養素がぎっしりと詰まった、
とてもバランスのよい食材だなと再認識しました。
また、なかなか手にとる機会のないねりごまも、
実は栄養成分を効率よく摂るという点で、とても優れていることが分かります。
栄養面だけではなく、お料理のコク増しや味に深みを加えてくれたりと、
かなりの優秀調味料だったんです。
普段はすりごま派という方も、これを機会に、ねりごまもトライしてみてはいかがでしょうか。
いつもの食事にプラスするだけでなく、スイーツなどでも楽しめ、用途は豊富です。
手軽に手に入り、美味しくて、健康にも良いなんて、うれしいことだらけ!
他にも「ごまのこと」コンテンツでは、栄養面のことをはじめ、ごまに関する知識や情報を発信しています!
皆さんのお役に立ち、楽しんでもらえるように、
今後も、はりきって更新していきます。
さぁ、みなさんも今日から、レッツ、「ごまのこと」ライフ!
「ごまのこと」編集部