【家庭菜園】お家で簡単にゴマ栽培!
ごまは栄養価の高い食材として注目されていますが、実際に育ててみたことのある方は少ないのではないでしょうか。
九鬼産業は25年前より自社農場にてゴマ栽培を新入社員研修の一環として開始し、現在も継続して行っています。
▶くわしくは「ほのぼの日記」をご覧ください
また2016年から『三重県国産ゴマ産地化プロジェクト』をスタートさせ、自社農場に留まらず、多くの農家の方々にご協力いただきながら国産ごま普及活動を行っています。
もちろんゴマを初めて栽培する方もいらっしゃるため、栽培資料として「栽培暦」や「栽培の手引き」を作成し、より栽培しやすくなるよう取り組んでいます。
そのゴマ栽培の基礎知識や成功率を高めるためのポイントなどをご紹介いたします。
もちろん、ご家庭でも簡単に作れますのでぜひご参考に栽培いただければ嬉しいです。
目次
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栽培適地と栽培時期
ゴマは温暖な地域を好み、日本では関東地方以西で栽培されることが多いですが、
東北地方でもゴマが栽培されており、比較的地域を選ばない植物です。
また、畑でもプランターでも育ていることができるため、
家庭栽培初心者の方でも簡単に挑戦できることも嬉しいポイントです。
栽培方法
STEP① 土づくり
ゴマの種は小さいため大きな土の塊などがあると芽が出てこなかったり、また雑草が多いと土の養分や水分を奪ったり、せっかく生えてきたゴマの芽に日があたらなくなってしまいます。
まずは土づくりをしっかりと行い、ゴマが成長しやすい環境づくりからはじめます。
STEP② 種まき
5月中旬から7月上旬にかけて種まきを行います。
種まきが早すぎると出芽が遅れ、遅すぎても生育量が少ないため、種をまく時期は慎重に決めます。
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STEP③ 発芽
早くて2~3日で発芽します。発芽して20日ほどで2~3株になるように間引きます。
STEP④ 追肥
種をまいて30~40日を目安に生育状態に応じて追肥を行うかを判断します。
STEP⑤ 開花
種をまいてから40~50日で花が咲きはじめ、ゴマのサヤができてきます。
STEP⑥ 収穫
種まきから90日くらいすると一番下のサヤが開き始めます。開き始めたら収穫の合図!上のサヤが未熟でも早めに刈り取らなければ、次々とサヤが開いてしまい、せっかく実ったゴマが落ちてしまいます。
STEP⑦ 乾燥
根本から刈り取ったゴマの幹は束ねて屋内など良く乾く場所での立て掛け、又は吊り下げで乾燥させます。10日ほどすると上のサヤも開いてきます。
STEP⑧ 脱穀
十分乾燥したら、ビニールシートの上でゴマの幹をたたき、開いたサヤの中のゴマを落とします。
こぼれ落ちたゴマの種を集め、大きなごみをふるいで除き、唐箕(とうみ)といわれる風力を利用した機械で軽い砂やチリなどを除く作業を行います。
※ごまの品種 真瀬金を本州にて播種栽培した場合
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病害虫対策
胡麻栽培を行うと、病害や害虫に悩まされることもあります。
害虫や病気が深刻になる前に適切に対応することにより、被害を最小限に食い止めることもできます!
胡麻栽培での主な病害
- うどんこ病:白粉状の菌糸が葉や茎を覆い、光合成阻害、生育不良
- 斑点細菌病:葉に褐色斑点、落葉、生育不良
胡麻栽培での主な害虫
- ヨトウムシ(ネキリムシ):茎を食べる、食害による生育不良、収穫量減少
- カメムシ:葉や茎に寄生、養分吸汁、生育不良、収穫量減少
- オオタバコガ:幼虫が葉や茎を食べる、食害による生育不良、収穫量減少
- スズメガの幼虫(通称ゴマムシ):幼虫が葉や茎を食べる、食害による生育不良、収穫量減少
対策
病害や害虫を見つけたら、早めに対処することを心がけましょう。
農薬を使う場合は「ゴマ」で登録されているもので濃度・使用方法をよく読んでから使用してください。
予防散布で早めの対策
病害発生前から予防を行うことで病原発生を最小限に抑えることができます。
【うどんこ病・斑点細菌病 の予防に】
まずは病原菌が繁殖しない環境づくりが大切です。
風通しをよくし、水はけも気をつける必要があります。
しかし、病原菌の感染のタイミングは目に見えるものではないため
気付いたときには既に手遅れということも考えられます。
まずは環境を整え、病害の発生を抑えましょう。
また、予防策として薬剤を使用するという選択もあります。
「ゴマ」で登録されている薬剤のご紹介です。
- イデクリーン:エス・ディー・エス バイオテック
- ジーファイン:サンケイ化学
- クプロシールド:アグロカネショウ
※使用方法、散布方法については説明書に従って行ってください。
ホームセンターでも手に入りますので、畑でのゴマ栽培の際は参考にしてみてください。
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まとめ
今回は、ゴマ栽培についてピックアップしてみました。
ごまは普段口にするけど、実際にどのような花を咲かせたり、どのように種がなるのか
知らない方も多いのではないでしょうか。
ぜひ、今回の「ごまのこと」を参考にごまの栽培を行ってみてはいかがですか。
種をまいて約3か月で収穫ができますし、
また乾燥地帯原産ということもあり、水やりもそこまで気を付ける必要もなく、
家庭栽培初心者でも簡単に挑戦できます!
自分で栽培したゴマをお家のフライパンで煎り、
塩おにぎりと煎りたてのごまで食べる「ごまおにぎり」は
格別ですよ!
さぁ、みなさんも今日から、レッツ、ゴマ栽培ライフ!
「ごまのこと」編集部